日本の大動脈である東海道新幹線。非常に短い間隔で新幹線が運行されていることで有名ですが、あまり安く乗れる方法がない路線でもあります。
しかし、少し工夫することで、通常運賃から約25%オフで乗車することが可能です。
そこで、このページではこの東海道新幹線を可能な限りお得に乗る方法を紹介します。
- 東海道新幹線を可能な限り、安く乗る方法がわかる
- 基本的に旅行商品を利用することで、普通運賃の最大30%オフ+αで乗車することが可能
- スマートEXを利用することでも、普通運賃の最大25%オフで乗車することが可能(GW、お盆、年末年始除く)
- 期間を問わず割引を受けるなら、株主優待(最大20%オフ)や学割(20%オフ+α)の利用が可能
東海道新幹線の片道分の普通運賃は?
まずいくらお得になるか基準を決めるために、片道分の普通運賃を見てみます。
東海道新幹線の主要な駅の片道分の普通運賃は下記の表のようになります。
区間 | 片道運賃(自由席) | 片道運賃(のぞみ指定席) |
東京・品川〜名古屋 | 10560円 | 11500円 |
東京・品川〜京都 | 13320円 | 14370円 |
東京・品川〜新大阪 | 13870円 | 14920円 |
名古屋〜京都 | 5170円 | 6110円 |
名古屋〜新大阪 | 5940円 | 6880円 |
この表の中で、のぞみ指定席往復分を基準とします。
今回は、この表の中で1番利用されているであろう、東京・品川〜新大阪間について考えます。
東海道新幹線の割引方法について
東海道新幹線の割引方法については下記の方法があります。
- スマートEX、EX予約
- 株主優待
- 学割
- 旅行商品向け割引
スマートEX、エクスプレス予約
スマートEXやエクスプレス予約は東海道新幹線をチケットレスで乗車できるサービスです。
SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを、あらかじめスマートEXやエクスプレス予約に登録すると、事前に切符を受け取ることなく新幹線に乗車することができます。
スマートEXとエクスプレス予約は下記のような違いがあります。
スマートEX | エクスプレス予約 | |
年会費 | なし | 1100円 |
EX予約サービス | なし | あり (いつでも通常料金の8%前後オフ) |
スマートEX予約 サービス | あり (いつでも通常料金の200円オフ) | なし |
グリーンプログラム | なし | あり |
e特急券 | なし | あり |
早特商品 | あり | あり |
スマートEXは年会費無料で、いつでも通常料金の200円オフで乗ることができるサービスです。
それに対して、エクスプレス予約は年会費1100円を支払うことで、いつでも通常料金の約8%オフを受けたり、たくさん新幹線に乗るとグリーン車へタダで乗ることができるグリーンプログラムを利用できたりするサービスです。
新幹線を頻繁にのるならエクスプレス予約、あまり乗ることがなければスマートEXに登録するといいでしょう。
エクスプレス予約の方がサービスが充実していますが、早めに予約すればお得に新幹線に乗車することができる早特商品は、どちらのサービスでも利用することが可能です。
今回は早特商品の中でも、最大の割引率(最大25%オフ)を誇る「EX早特21」を比較対象とします。
株主優待
JR東海は株主に対して、株主優待券を年に1回発行しています。
株主優待券は、100株持っていると1枚発行され、1枚あたり10%オフになります。
1度に使用できる枚数は2枚までとなっています。
対象はJR東海管内の片道乗車券・特急券・グリーン券となっています。
JR西日本管内である山陽新幹線の区間には、割引が適用されないことに注意しましょう。
今回は株主優待券を2枚使った場合について、比較します。
学割
中学・高校・専門学校・大学等に通っている人は、学割が利用できます。
学割は片道101km以上のJR線の運賃が20%オフになります。
学割は、JR関係の切符のルール上で唯一、往復割引の併用が可能となっており、片道601km以上になると更に10%オフされます(最大28%オフ)。
片道利用でも、往復利用でも利用することが可能ですが、特急券やグリーン券などには割引が適用されません。
今回は東京〜新大阪間(片道552.6km)を往復利用をした場合で比較します。
旅行商品向け割引
旅行商品向け割引は旅行会社が仲介することで、切符が格安になる割引を勝手に呼んでいます。
商品にとってまちまちですが、約10~30%程度の割引となることが多いです。
ゴールデンウィークやお盆、年末年始は利用できない場合が多いですが、利用できる場合は利用すると、お得に新幹線を利用できる場合が多いです。
今回は、一例としてJR東海ツアーズの「ずらし旅」を利用した場合で比較します。
料金比較
ここまで4つの割引方法が出ましたので、料金比較をおこないます。
なお、旅行商品向け割引の価格は2022年12月6日現在のものを利用しています。
スマートEX、 エクスプレス予約 | 株主優待 | 学割 | 旅行商品向け割引 (ずらし旅) | |
最安値料金 | 22400円 | 26850円 | 26270円 | 20400円 |
現状、旅行商品向け割引を利用した方が、全体としてお得になります。
しかも、大抵の場合は特典がついてくる場合が多いので、金額以上のお得感が得られるはずです。
旅行商品向け割引以外の、計算の内容としては、下記のようになります。
8910(運賃)+6010(指定席特急券)=14920円
14920×0.8+14920=26850円(1の位切り捨て)
運賃分:8910×0.8×2=14250円(1の位切り捨て)
14250+6010×2=26270円
まとめ
東海道新幹線は割引商品こそ少ないですが、ツアーでの移動手段として組み入れることで、通常料金よりお得に移動できます。
今回はJR東海ツアーズのずらし旅が、一番安く移動できる結果になりました。
宿泊を伴う旅行でも、旅行商品を絡めることで、新幹線に通常料金内で更に宿がついてくる場合もあります。
日帰り旅行はもちろん、宿泊を伴う旅行でも、ぜひ検討して見てはいかがでしょうか。
ツアーを用いて旅行した例
ツアー商品を利用して、東海道新幹線に乗車した旅行はこちらになります。